いびき/睡眠時無呼吸症候群

  • HOME > 
  • いびき/睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群/SASとは

仙台駅周辺で「いびき」のお悩みは当院へ

眠っている間に一時的に呼吸が止まってしまう病気を、睡眠時無呼吸症候群(SAS :Sleep Apnea Syndrome)といいます。

中枢性と末梢性に大きく分けられますが、耳鼻科では主に末梢性を扱います。空気の通り道である鼻、鼻腔、副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭などの上気道に病気が隠れていないか診察します。

いびきを気にされることが多いですが、その先に無呼吸、睡眠障害による日中の頭痛や傾眠傾向を生じ、ときに10数年後の心血管病変(脳梗塞や心筋梗塞)などを起こす確率が上がるといわれています。

睡眠時無呼吸症候群の症状・合併症

代表的な症状は、いびき・頭痛・眠気の3つです。

いびき

睡眠中の大きないびきと息が止まる無呼吸状態を一晩に繰り返すこの症状は、家族に指摘されて受診される方も多いです。

頭痛

十分な睡眠時間をとっているはずなのに、朝起きたときの激しい頭痛や倦怠感に襲われる場合があります。

眠気

日中の極度な眠気は、仕事や運転に支障をきたしてしまうケースが少なくありません。

しかし、単なる睡眠不足と見逃されてしまうことも多く、患者さん自身も自覚症状がない場合では、周囲の方も深刻な病気だとは考えづらい状況に陥ってしまうことが多いです。

睡眠時無呼吸症候群の合併症リスク

睡眠時無呼吸症候群は合併症が多い病気

睡眠と呼吸機能を阻害するこの病気の恐ろしさの1つに、合併症にあります。

呼吸障害と睡眠障害は、血液や血管や心臓をはじめ、脳、ホルモン分泌、自律神経・交感神経など、私たちが生きていくうえで重要な部分に大きな影響を与えます。そのため、睡眠時無呼吸症候群は合併症が多い病気です。

主な合併症

高血圧/多血症/不整脈/虚血性心疾患/心不全/脳血管障害/糖尿病/肺高血圧症

睡眠時無呼吸症候群と突然死

重度の睡眠時無呼吸症候群では、心筋梗塞や心室性不整脈などの病気を合併し、突然死の頻度が高まる可能性もいわれています。

これは、睡眠中に何度も無呼吸に陥り、低酸素血症になって、心臓に大きな負担をかけたことが原因と考えられています。

睡眠時無呼吸症候群の検査診断

医療機関を受診する際のポイント

病気の相談ができる診療科

睡眠時無呼吸症候群は、当院のような耳鼻咽喉科をはじめ、内科・呼吸器科・循環器科、精神神経科など、さまざまな診療科に相談できます。

選ぶポイントとして、いびきの他に気になる症状がある場合、その症状の専門に相談するという方法があげられます。

鼻炎や副鼻腔炎などで慢性的に鼻が詰まっている人は、耳鼻咽喉科での治療をお勧めします。鼻の通りがよくなれば、睡眠中の呼吸がしやすくなる可能性があります。

言い換えれば、アレルギー性鼻炎の症状を治さないと、睡眠時無呼吸症候群が改善しない可能性も十分に考えられます。まずは一度、ご相談ください。

実施する検査のながれ

鼻、鼻腔、副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭などの上気道に病気が隠れていないか耳鼻咽喉科診察します。

次に、睡眠時無呼吸症候群の診断をするために簡易式検査(アプノモニター)を行います。ご自宅で簡単にチェックできます。睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、病気の確定と重症度を診断するための精密検査を提示します。

精密検査にはポリソムノグラフィー(PSG)がああり、入院が必要となるため、他の医療機関をご紹介させていただきます。

睡眠時無呼吸症候群の治療

CPAP療法/シーパップ療法

睡眠時無呼吸症候群の改善で一番多く採用されているのは、CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)とよばれる治療法です。

CPAPは、一定圧力の空気を体内に送り込むための機械です。寝ている間、この機械を装着することで「無呼吸状態」を防止します。(CPAPは、専用のマスクを鼻または鼻と口を覆うように装着します。)

医師の指示通りに正しくCPAP療法を続けることで、無呼吸状態を回避し、これまでよりも快適な睡眠をとれるようになります。

前述した通り、睡眠時無呼吸症候群は合併症を引き起こす可能性が高い病気です。適切に治療することで、合併症の発症、そして症状悪化を未然に防止することができます。

CPAP療法の留意点

患者さんの体質・病態によって、治療の成果に個人差はありますが、通常は使用開始から3ヶ月程度で、実感される方が多いです。
早い方の場合、治療後すぐに質の良い睡眠をとれたという方もいらっしゃいます。

この治療法で大切なのは「継続する」ということです。なかなか効果が表れないからといって途中でやめてしまったり、治療が面倒になって勝手に中断してしまうと十分な効果は得ることができず、逆に症状を悪化させる要因となりますので注意しましょう。

治療をはじめてからおよそ月1回程度はご来院していただき、定期的に装置状態の確認、治療効果のチェックを行います。治療を進める中で、わからないことや不安なことがある方は、お気軽にご相談ください。

※ 睡眠時無呼吸症候群は、健康保険を使って検査することができます。

他施設からのCPAP移管の際には、契約業者をご確認ください。当院契約CPAP業者以外はお受けできません。

expand_less
WEB予約